コロナウイルスによる在宅ワークの一例
コロナウイルスの世界的蔓延で、日本も4月中旬からロックダウンとはいかないまでも外出規制がなされた。
当初は世界的な感染爆発に比べて日本はそこまで拡大していない雰囲気だったが、4月に入ってから感染者数が急に増え始めた。
僕の会社では最初の10日間は当初の予定から時間短縮はしたものの、実際に出社して新人研修を行なっていた。
しかし4月中旬あたりから不要不急の外出制限や生活必需品以外の店が休業し始め、いよいよ本格的に移動を制限する流れになってしまった。
この例に漏れず僕の会社も4月中旬から在宅ワークが始まった。
そこで、どんな感じで在宅勤務をこなしてきたのかをお伝えしていこうと思う。
課題と1日のスケジュール
在宅期間中の課題は具体的にどのようなことをするかは指示されず、入社時に配られた冊子を元に勉強するという漠然とした指示だけだった。
僕はその冊子を読んで内容を理解するとともに、わからない用語や概念をネットで調べることにした。
1日に何ページ、あるいはどの項目を読むかを決めてそのスケジュールを元に業務を行い、その日の業務内容をワードにまとめて上司に報告する。
ここでいう上司は在宅勤務中の暫定的な上司。
本来ならば研修が終わってから配属部署が決まり、そこで初めて上司が決まるわけだが、今回は配属部署が決まる前だったので暫定的な上司が新入社員一人ひとりに割り当てられている。
1日の流れは以下の通り
- 毎朝業務開始の9:00に電話をかけ、今日の体調、その日に進める業務の確認、昨日提出した課題の詳細報告を行なう。
- ネットで調べて情報を集める
- 作業内容をワードにまとめてメールに添付して送信し、18:00に終業の電話をかけ今日やった内容を簡単に報告する。
ここでネックなのは朝の電話だ。
朝は前日の業務内容を詳しく報告するため電話時間が長引いてしまう。
電話がまだ支給されていないので電話代は自分で払わなければならない。
僕はワイモバイルで10分間のかけ放題プランを契約しているが、朝の報告は基本的に10分を超過してしまう。報告の内容によっては30分以上話す時もあり、通話代が嵩んでしまう。
普段はラインの無料通話を活用するか通常のダイヤルでも10分以内で電話を終えるので、月々のスマホ代は通信料のみで3,200円ほどの支出に抑えている。
しかし、在宅が始まってから通話料が大幅に増加したため4月分は通信料と通話料の合計で7,200円もかかっていた!
通話料が4000円も増えてしまった。
本来なら会社から電話が携帯が支給されて会社側が負担すると思うので、電話代を申告して経費にしてもらおうと思う。
実際に業務するにあたって苦労するのは、専門用語や業界用語が調べてもなかなか出てこないことだ。
わからないから調べたのに検索にヒットしないことはよくあった。書いてあることを理解するのにも時間がかかり、思ったよりもタフなワークであることに気付かされた。
調べた時間の割には情報が全く集まらないとか、ブロガーの発信した情報しかなく信頼性に疑問があったり、情報を効率よく集めるのに苦労している。
途中、ゲシュタルト崩壊のように「何やってんだろ、おれ」と途方に暮れてやる気が著しく低下したり、画面を見続けるので目が疲れてぼーっとする事もある。
ほしい情報にアクセスできずストレスになったりする。
それまではスマホやタブレットを使ってなんとなくネットサーフィンしていたため、目標とする情報にどのようにアクセスするかということを全く意識してこなかった。
必要な情報にアクセスする技術も大切なんだと実感している。
ゴールデンウィークが明けてようやく会社からパソコンが支給され、本来行われるべきだった課題も与えられるようになった。パソコンの支給くらいもっと速くできたと思うので遅すぎるくらいだが、これからは実践的な業務でやる気も触発されることを期待している。
在宅勤務期間と6月病
ゴールデンウィーク明けには研修再開の予定だったが、万全を期して5月末まで在宅ワークが延長になった。
4月中旬から5月下旬までなので1ヶ月半は在宅業務することになった。
ここで問題なのは朝の起床時間だ。
在宅でない通常業務の場合、僕の理想では朝6時におきて1時間ほど英語の勉強をし、15分で朝食をとって15分で支度をして7時半ごろに家を出て、8時過ぎには会社に着いているということを想定している。
- 6:00 起床、7時まで英語(TOEIC)の勉強
- 7:00 朝食
- 7:15 支度
- 7:30 家を出る
- 8:00~8:20 会社に到着
そのため在宅勤務が始まって最初の頃は在宅が解除されたときに備えて朝の6時には起きるようにしていた。
しかし最近は7時半すぎに起きて1時間ほど英語を勉強し、前日のワードの見直しをして朝の報告の準備、その後朝食を食べながら作業を行う、ということも増えてきた。
在宅が思ったよりも長くなってしまったので段々と気が緩み始めていると感じている。通常業務に戻ったときに早起きできるか不安だ。
新入社員特有の、ゴールデンウィーク明けの5月病という中弛みのような現象が聞かれるが、僕の場合は在宅勤務明けの6月病になりそうな勢いだ。
起きる時間が遅いのは、最近なぜか夜中に目が覚めるなど睡眠の質が低下していることによるものだろう。もしかしたら運動不足が原因かもしれないし、在宅勤務がストレスになっているのかもしれない。(引きこもるのは好きだが、タスクをこなすのがストレスになっていると思う)
在宅勤務の集中方法
やる気を維持するにはどうしたらいいか。
最初のうちはあまり慣れないし、ネットで自分の好きなことを調べ放題で誘惑があるのも事実だ。
普段から集中する習慣がある人にとってはさほど苦ではないだろう。
しかしそのような習慣がない人でも工夫していけば問題ないし、そのうち慣れる。僕がしている集中力を維持する方法を紹介する。
時間を細かく区切る
僕の場合はスマホのタイマーを活用して、「25分集中して5分休憩」を繰り返すことで集中を高める工夫をしている。
1時間を割り振る方法として小学校のように「50分集中して10分休憩」とすることもできる。しかし個人的に50分は長すぎると思ったので「25分集中して5分休憩」を2セット行うことに決めた。
脳は20分くらいで集中力が低下してパフォーマンスが悪くなると聞いたことがあるし、そんな記事がネット上にもある。
脳は短距離走の方が速く走れるのと同じように、小刻みに時間設定した方が生産性は上がりやすいようだ。ただ、10分とか15分の刻み幅だと流石に小刻みすぎるので25分にした。
25分で区切るのは悪くない戦略だと思う。
食べながら作業を控える
食べながら作業するのは控えた方がいいと思う。
最初のころはシリアルやグラノーラを食べながら作業したことがある。机にグラノーラが入った大きめのお皿を置き、そこにスプーンを突っ込んで食べながら作業をしていた。
そのとき明らかにキーボードやペンを触れるよりもスプーンに触れる回数の方が多かった。
ちょっと進んだら食べて、また少し進んだら食べる、ということを繰り返していたので普段より効率が悪くなるのがわかった。食べることで満たされて集中力の低下につながっていたと思うので何かを食べながらの作業は良くない。
もっとも僕の場合は「食べながら作業する」ことが目的で何も考えずにいきなりシリアルを用意したのも集中力低下の原因だと思う。
- お菓子、おつまみを用意→食べながら作業
ではなく
- 集中力の必要な業務→何も食べない
- ながら作業していい業務→お菓子、おつまみをお供に用意
というふうに業務内容によって変えれば解決するだろう。
在宅用の服装を用意する
在宅用の服を用意するのも悪くない。服装を変える事で気が引き締まる効果を感じている。
僕の場合はユニクロのカーディガンとカラージーンズ、エアリズムインナーとシャツを着用している。
在宅勤務が始まってからユニクロオンラインストアで値段安めで良さそうな商品をなんとなく注文したら、トップス、インナー、ボトムス一式が揃ったことに気づいた。なので届いた日からそれをそのまま在宅期間の服装として採用した。
カラージーンズはスキニータイプで普通のパンツよりゆとりが少なめだが、引き締まるので悪くはない。(最近はスウェットを着用気味だが。)
エアリズムカーディガンはなぜか部屋着感があるデザイン。特にグレーは首回りのラインが思った以上に目立ちすぎていてお勧めはできない。
素材も近くで見ると安っぽさがあり、買うならカモフラージュできる暗めの色がいいと思う。
正直、エクストラファインメリノカーディガンの完成度が高いせいでこちらの商品は安っぽさが際立ってしまっている。
外で着るには適していない感じがしたため、在宅期間中に使い倒そうと決めた。
エアリズムコットンクルーネックTシャツは程よくストレッチ性もあり快適で着心地抜群。
エアリズムインナーよりは生地厚めだが一枚だと透けるので注意。
エアリズムマイクロメッシュインナーはサラサラ感が今までのエアリズムインアンーのなかで一番いい感じでおすすめ。
必ずしも新たに購入する必要はなく、家にあるものでも部屋着とはちょっと違う服装にすれば気が引き締まること間違いなしだ。
在宅勤務の一例として僕の業務内容やスケジュール、どのように作業しているかや集中力を維持する方法をお伝えした。
雰囲気を感じ取っていただけたらと思う。