SidecarでiPadとMacをつなげてデュアルディスプレイにする方法
Apple製品は組み合わせることで真価を発揮する。
その1例として、iPadを拡張ディスプレイとして使用するSidecarという機能がある。
この機能を使えば、いとも簡単にiPadをMacの補助ディスプレイとして使うことができる。
対応しているMacとiPadがあれば家でも外でも即席デュアルディスプレイ環境を構築可能。
こんなに便利な機能があるにもかかわらず、僕は導入されてから半年以上気づかなかった。僕のように導入に気づかなかった人や、Macを持っているけどiPadを持っていない人に向けて、MacとiPadの華麗な連携を実現するSidecarについて紹介していく。合わせて、おすすめなiPadも紹介していきたい。
目次
Sidecarとは?単純なiPadとの併用との違いは?
Mac OS Catalinaから利用できるようになった、iPadをMac Bookに接続するための機能。
iPadを2台目の拡張ディスプレイとして使用できるようになる。Mac BookとiPadを持っていれば家でも外でも手軽にデュアルディスプレイ環境を構築できる。
単純にMacとiPadを併用した場合だと、Macではキーボード操作、iPadは指で操作ということになる。MacとiPadを行き来しながら操作するため、その度に使いづらさ、小さなストレスが溜まっていく。
iPadで検索するときはタッチで入力するのでキーボード検索に比べて時間がかかる。見つけた情報のコピー&ペーストはできず、スクリーンショットを撮った後はいちいちAir Dropで送るという手間が発生する。
Sidecarを使えば、iPadもキーボード操作できるようになるので操作がおどろくほど速く、簡単になる。これが最大の違いだ。
使用条件、対応機種、O S
大前提としてMacとiPadは同じApple IDでないと使えない。友達のものをいきなり借用と言った使い方はできない。
Sidecarの機能は2019年のMacOS Catalinaから導入された。また、対応するiPad OSは13から。そのためすべての機種が対応しているわけではない。眠っているiPadがあったとしても、古い機種は使えない可能性がある。
Macは記載の通り。iPadは、Proを除いて2018年以降のモデルが対応していることになる。
Sidecarの接続方法
接続方法は2つある。一つはMacのメニューからデスクトップを拡張する方法。
もう一つがブラウザなどの画面左上にある緑のボタンから拡張する方法。
メニューからデスクトップを拡張する方法
システム環境設定を開き、ディスプレイを選ぶ。
Air PlayディスプレイにつなぎたいiPadがあることを確認する。下のチェックボックスにチェックを入れる。
画面の右上にiPadのアイコンが表示される。
アイコンをクリックすると接続先が出てくるので、iPadを選べば接続完了。
ちなみにiPadの壁紙はMacで壁紙の設定を選ぶと、第2デスクトップとして設定できる。
画面左上にある緑のボタンから拡張する方法
画面を小さくした状態で緑色のボタンを長押しして、「〜のiPadに移動」をえらぶ。その画面がiPadのほうに写る。
フルサイズではえらべない。
SidecarにおすすめのiPad
Sidecarを使うにあたっておすすめなiPadを紹介していく。
一番おすすめなのはエントリーモデルのiPad第8世代。
iPadラインナップの中では価格が最も安く、それでいてA12チップを搭載しているため性能も十分高い。画面は10.2インチで、従来の9.7インチから作業スペースが5%ほどアップした。
チップに関しては、第7世代ではA10だったものが、第8世代ではA11を飛ばしてA12になった。それなのに価格は第7世代と変わらないというお得さ。
ベーシックな価格と満足いく性能、作業スペースの広さを両立しているため間違いなくお買い得。Sidecarのために買うならこれが一番満足いくと思う。
次におすすめなのはiPad Air第3世代。
こちらは画面サイズが10.5インチで、iPad第8世代より作業スペースがさらに大きい。チップはA12で同等。
ただ、価格は20,000円以上高くなるので作業スペースが欲しい場合に推奨。
最後はiPad mini第5世代。
こちらは画面が7.9インチと小さく、作業スペースは限られてくる。その代わり、コンパクトなサイズ感や300gという軽さから携帯性に優れている。チップはA12で他と同等の性能。
荷物を軽くしたい人や積極的に外出する人にはアリだ。
まとめ
MacとiPadをつないでデュアルディスプレイとして使用できるSidecarとおすすめなiPadについて紹介した。
注意点としてはMacとiPadで同一Apple IDであること、Catalina以降に対応したMacとiPad OS 13以降に対応したiPadが必要ということだ。
冒頭でも書いた通り、僕はこの機能が導入されてから気付くのに半年以上かかった。他にもiPadを持っているのに気付かなかった人はぜひ、iPadを活用して快適な作業環境を構築して欲しい。
もしMacを使っているなら、iPadを検討してみるのも悪くないと思う。