僕が毎日7時間半の睡眠時間を確保している理由
僕は最近は意識して7時間以上寝るようにしている。具体的には7時間半を目標にして睡眠時間を確保している。
質の良い睡眠は生活を豊かにする。
睡眠によって様々な恩恵を得ることができ、逆に質の悪い睡眠は様々な弊害を引き起こす。
これからその理由を説明していこうと思う。
睡眠が少ないことで起こる弊害
短期的には
- 集中力低下
- ストレスが溜まり気分が不安定になる
- 肌荒れを引き起こす
- ジャンクフードの食欲増進
- 免疫の低下
長期的には
- 社会的な損失
- うつ病
- 糖尿病
- ガン
といった症状が現れてしまう。
社会的な損失とは、集中力低下によって仕事の効率が悪くなったり、免疫が低下して病気にかかりやすくなることで生じる医療費などが該当する。
短期的な症状が慢性的に続けば、社会的損失、うつ病や糖尿病、ガンにつながるのは容易に想像できるだろう。
短期的な症状にはそれ自体が単発で引き起こされることと、悪循環によって引き起こされることの2種類による。
例えば、寝足りないことで頭が冴えずに集中力低下したり、睡眠不足で成長ホルモンの分泌が少なくなって肌荒れを引き起こす。
もう一つは、ストレスから集中力が低下し、仕事や勉強がうまく進まず、それがさらなるストレスに繋がり、やけ食いを引き起こすことで肌荒れを招く、といった悪循環もあると思う。
睡眠という欲求が満たされていないことで欲求不満になるという情緒的な問題と、睡眠が少ないことによる成長ホルモンの低下という生理的な問題の、大きく分けて二つの原因によって様々な弊害につながるということだろう。
最近の医学の研究で、アスリートの怪我の確率は睡眠が少ないと上昇することがわかっている。2015年にはオリンピック委員会が睡眠の重要性を訴えるレポートを発表した。
また、睡眠と交通事故の関係も見逃せない。
19時間連続で起きているのは飲酒運転しているのと同じくらい判断力が低下することがわかっているようだ。また、交通事故の発生確率は、睡眠が4時間未満だと、睡眠時間が6〜7時間のときと比較して10倍も交通事故を起こしやすくなるという統計結果もある。
僕が7時間半寝ている理由
僕は冒頭で述べたように最近は7時間半寝るようにしている。
僕自身の経験で言うと、6時間しか寝ない日には集中力が低く日中は頭が働かない。
特に授業中や講演などで自分が何かしない受け身の状況では、体は起きているが脳は完全に眠っている状態で全く集中していない。
当然話を聞けていないので何があったか覚えていない。
7時間だと大分マシになるがそれでもやや寝足りないといった感じで、7時間半だと日中も頭が冴えてスッキリしていることが多い。
逆に寝すぎると「時間を失った感」で罪悪感があり、自己嫌悪でストレスにつながる。
また、9時間くらい寝た日は寝疲れてむしろ日中にぼんやりして集中できていない気がする。
以上から、時間的損失を感じず、かつ日中に十分なパフォーマンスが発揮できると感じている「7時間半睡眠」を日課として守るようにしている。
そのため、次の日の朝6時半に起きるために毎日夜10時半〜11時頃には布団に入るようにしている。
7時間半寝た日には集中力が上がることで効率よく仕事できたり作業ができる傾向がある。日中に睡魔と戦うことで生じるストレスも軽減できる。
肌のコンディションもいい。
朝型、夜型、中間の概日リズム
実は人によって概日リズム、つまり朝型か夜型、その中間といった覚醒と睡眠のサイクルがある。
朝型の人は寝るのが早く起きるのも早い。
逆に夜型、あるいは夜型傾向のある人は夜になかなか寝付けず早起きもできない。そのため家から学校や職場が遠いと必然的に睡眠時間が少なくなる。
また、この概日リズムはパフォーマンスにも影響している。
朝型の人はパフォーマンスが午前中の早い時間に上がってくるので、日中は平均して高いパフォーマンスを発揮できる。対して夜型は午後にならないと上がらない。
つまり現代の9時〜18時労働は朝型の人にとって有利だ。
大元の原因は産業革命のイギリスで、大勢の工場労働者を画一な時間で働かせるために9時〜17時に労働時間を設定したことに由来するようだ。
僕は完全な夜型ではないまでも、夜型に傾いており、朝早起きが得意ではない。仮に起きれてもパフォーマンスが上がるのが遅いことになる。
先ほど7時間半睡眠(ドヤ)とかいったが、実はそれでも日中の早い時間だと集中力が維持できていないことが多い。笑
解決するには、ほとんどの人には難しいが、家から学校や職場を近くするしかない。
例えば家から職場まで30分弱で行けるとしよう。
夜型で午前0時半に寝る人が7時間寝て7時半に起きたとしても業務開始には間に合うはずだ。
僕は今年から一人暮らしを始め、職場から30分ほどの場所に住んでいる。
今までは家から大学まで1時間半かかっていたので早起きが大変で慢性的に鬱のような状態だったが、最近は時間に余裕があるためそような症状がなくなった。
解決するもう一つの方法はフレックスタイムを導入すること。
これは例えば、業務時間のうち11時〜16時は必ず会社にいないといけないが、それ以外の出社・退社時間は好きに設定していいというものだ。
これにより夜型の人は11時〜20時(休み時間を1時間入れる)に会社で働くことができる。
朝型の人なら7時〜16時といった働き方や、やや夜型の人なら10時〜19時といった働き方も可能だ。
これも難しい…
ただ、最近はフレックスを導入する企業が増え始めているようだし、僕の会社では、少なくとも僕の部署では少しだけフレックスが導入されており10時出社でもOKというところだった。
また、コロナウイルスの影響で在宅ワーク・オンライン講義が広がれば、通勤・通学0時間で睡眠革命が起こるかもしれない。
これこそが真の働き方改革だろう。
そもそも残業代の方が通常業務より高いのも問題だ。
いかにだらだら会社に居残り続けて残業アピールできるかという、しょうもなく不健康で、時間という財産を浪費する破滅的なレースを助長してしまう。
残業→睡眠時間低下→効率低下→日中に仕事が終わらず残業
というサイクルが慢性的に続き、時間を損失していく。企業は無駄な残業代を払い出費はかさむ。さらに
免疫低下あるいは精神疾患→病院で診察→回復するまでの医療費・時間の浪費
といった負の連鎖が続く。
僕が経営者だったら残業代を毟り取られたくないのでむしろ残業代を安く設定すると思う。最初の1時間はペナルティ無しでいいが、それ以降の残業の場合は通常賃金の90パーセントに引かれるといった感じだ。
従業員が効率的に働く手助けをし、成果を出すことによって給与を増やすのが健全な会社だと思う。
非効率で成果がないのに長時間いるだけで給与が増えるなど、あってはならないことだ。
以上の理由から僕は一日7時間半寝るようにしている。
これに関しては以下の本に詳しく書いてあるので睡眠に可能性を感じたらぜひ手に取ってみることを勧める。