ヨーロッパ周遊を割と詳細に振り返ってみた【スペイン】
スペイン
マドリード
ロンドンのヒースロー空港からブリティッシュエアウェイズで約2時間のフライトの後、マドリードのバラハス国際空港に到着。すでに夜の8時半だったが日本でいう夕方5時くらいの明るさ。
24時間運行のシャトルバスに乗ってマドリード市内のあとーチャ駅へ。片道5ユーロ。40分くらいかかった。
到着したのが夜9時半過ぎくらいでさすがに暗くなり始めていたが、割と明るく、安心して宿につく事ができた。ヨーロッパは夏は日照時間がかなり長い。反対に冬は日照時間短そう。
マドリードには1泊だけで次の日の夜に夜行バスでバルセロナに行く予定にしていた。
次の日の朝、アトーチャ駅の窓口で夜行バスの当日チケットを購入した。間違ったスペルで
Madrid→Balselona Today PM10
と書いた紙を係員に見せた覚えがある。(正しくはBalselonaではなくBarcelona)
これでチケットは買えるので問題なし。バス乗り場はアメリカ通り(Av de America)近くで、地下鉄で行くことができる。
Avは英語のAvenueで、deがofだと思う。
アトーチャ駅構内は植物園のようなスペースがあって面白い。
プラド美術館に行ってみた。国際学生証を見せたら本当に入場料が無料になった。2時間ほど見学した。ざっと見て回っただけで写真などは撮らなかった。
プエルタ・デル・ソルでハンバーガーの昼食をとった。
昼食後、一番陽が強いであろう午後過ぎから夕方にかけて市内を適当に散策した。
今思えば、夏のスペインの炎天下の中、帽子も被らずによくあそこまで歩き回ったと思う。今なら帽子か日傘がないと歩く気になれない。途中で熱中症にならなかったのは運が良かった。
マドリードの地下鉄はロンドンと違い、日本と同じくらい大きいので快適だった。ストリートパフォーマーが乗り込んできて歌を歌っていてスペインの陽気な雰囲気が漂っていた。
バルセロナ
マドリードから8時間ほどかけて無事バルセロナに到着。
実はロンドン滞在中からブッキングコムでバルセロナの宿を予約しようとしていたのだが全く空き部屋がなかったため、仕方なく当日自分の足で探せばいいやと思い放置していた。
そのため到着してすぐに宿探しを始めた。
しかしいくら探しても空きが見つからず、ガイドブックに乗っていた宿にダメもとで電話した。日本人のオーナだったためスタッフも日本語が通じ、運よく空き部屋があったため無事に宿を確保する事ができた。
シャワートイレ共同のシングルルームで一泊42ユーロ。安い。
地下鉄は、車内に備え付けてある路線図の下にランプがついていて、その駅に着くとランプが光る仕組みになっている。広さは日本と同じくらい。地下鉄網は充実しているので移動に便利。
バルセロナの建築といえばガウディの建築群が有名で、その中でも特に注目を集めるのはサグラダファミリア。
ガウディが建築した最大規模の教会で天を貫くようにそびえ立つ姿は圧巻。2019年現在いまだ建築途中であり、ガウディ没年である1926年から100周年の節目の2026年の完成を目指している。建築プロジェクトには日本の企業が重要な役割を担っている。
サグラダファミリアというと一大プロジェクトで建築途中というイメージが強い。どの写真を見ても常にクレーンが映り込んでいて、もはやクレーンが建物の一部と化しているかのようだ。
完成してクレーンがなくなったら「これじゃない」感が出そうな出ないような、そんな気がする。
人気で早めに予約しないと入れないと言う事だったので、日本にいる時点で予約しておいた。入場者数を制限するため、入場時間も指定するタイプ。14:45〜15:00の入場で予約した。
カテドラルとサグラダファミリアを間違えてしまうというミスを犯してしまったが入場時間に間に合った。
全然似てない笑。
ヤングコーン見たいなのが4つあるのがサグラダファミリアだと覚えておこう。ちなみにカテドラルは入場無料。
考えてみれば、どの観光スポットでもそうだが、大抵の人は一通り回り終えれば長居せずに退場するはずだから、入場時間さえ制限しておけば退場時間まで厳格に決める必要もないと思う。
なのでおそらく、大幅に遅刻しなければある程度遅れても入場はできると思う。
チケットはいくつか種類があり、入場+サファードを購入した。
サグラダファミリアには生誕と受難の二つのサファードがあり、一回の入場につきどちらか一つに昇る事ができる。一回の入場で両方にのぼる事はできない。(2019年時点)
ガウディが生きている間に完成した生誕のサファードが人気があるらしい。僕もその意見を鵜呑みにし生誕のサファードを選んだ。
2026年に完成したら次は受難のサファードに行くつもりだ。
サファードからのバルセロナのパノラマは圧巻。ヨーロッパでは景観を損ねないように建築物の高さに基準を設けているので、バルセロナ市街を一望できる。
エレベータで上がってから、螺旋階段で下まで降りながら景色を楽しむことができる。階段はやや狭く暗い。フラッシュをたいて写真撮影すると誰かにキレられるので注意。(フラッシュをたいて撮影するたびに謎の舌打ちが聞こえた。ガウディの亡霊説を推しておく。)
周遊したきっかけで少しだけ触れたラングドンシリーズの原作者ダン・ブラウンだが、彼の映画化未定の最新作「オリジン」の表紙は多分左の螺旋階段だろう。
この小説はスペインのビルバオとバルセロナが舞台で、同じくラングドン教授が謎解きをする。
2017年の10月ごろに発行され、約1年後には日本語に翻訳されている。僕は英語版をアメリカのワシントンDCのダレス空港で購入した。買って満足しただけで読んでいない。
内部は機械の内部構造のようで、ギザギザした部分が歯車っぽく見える。ヨーロッパの歴史的な教会のイメージとは真逆で近代的な作りだった。
カラフルなステンドグラスで装飾されていて美しい。外から入り込んだ太陽光を取り込んで輝いていた。外観からは想像できないような近代的な雰囲気に感銘を受けた。
日中だけでなく、夜のサグラダファミリアも見逃せない。暗闇に浮かみ上がる姿は日中の印象とは異なる重圧な雰囲気を受ける。
同じアングルからの比較
そばの公園の池では夜になると逆さのサグラダファミリアが映り込む。スペインは夏は日照時間が長く、夜9時〜9時半過ぎくらいにならないと暗くならない。撮影したのは10時くらいだったと思う。
安全面での不安はあるかもしれないが、公園内は観光客や家族連れが一定数いるので特に危ない雰囲気はなかった。ぜひ逆さサグラダファミリアの撮影に挑戦してみよう。
ガウディの建築物は大抵入場料が高い。サグラダファミリア以外は外見を撮影するにとどめた。こちらは左からカサミラとカサバトリョ。
バルセロナ中心部からやや離れた小高い丘の近くに、ガウディが携わったグエル公園がある。
お菓子の家みたいに見える。左側の家は中に入ることができる。3階建で、窓から撮影すると一つ前の写真のようなグエル公園の全景が撮れる。人気なのでわりと長い列ができている。中にはバルセロナの地図がある。
公園内には生き物の彫刻がある。一番人気はカラフルなカメレオン。
グエル公園は朝8時半の開場だが門はなく、8時半前に行けば無料で入場できる。時間になると門の前に警備員が現れ、近くのチケットカウンターが開いて有料になる。割といい加減なシステム。
同じ理由で夜も無料のようだが、安全面の不安があるためおすすめしない。
以上の性質から、グエル公園に行く時は早起きしていくのがおすすめだ。ただし入場無料を知っている観光客は他にもいるため、朝早くても割と人がいてガラガラというわけではない。
また、朝早いと太陽が登り切っていないため写真撮影の点では微妙。なので一旦無料で入場した後、適当に園内を散策して時間を潰そう。しかし、チケットはサグラダファミリアと同じように入場時間を割り振って制限しているとはいえ、時間と共に人はどんどん増えていくので撮影しづらくもなる。
グエル公園は小高い丘の近くにある。もう少し高い位置に、バルセロナ市内をバレアス海まで一気に見渡せるスポットがある。ここは無料で散策できるのでグエル公園に来たらぜひ行ってみよう。
また、バレアス海付近にはモンジュイックの丘という場所がある。(上の画像の1枚目の写真の右奥の緑の部分)
ここでもバルセロナ市内を一望できる。
クレーンがうっすら見えるのがサグラダファミリア。こうしてみると結構小さい。
バルセロナにきたらいっておきたい通りはランブラ通り。両脇にはお土産屋さんや料理店が出ており、常に大勢の人で賑わっている。
ストリートパフォーマーもおり、観光客たちの注目を浴びていた。
この通りでパエリヤを食べた。
味は美味しかった。
パエリアはコメを研がないで調理する。また、炊かずに他の材料と一緒にフライパンで調理するため日本の普段食べる米の食感とは違う。
焚いたご飯のふっくらした感触ではなく硬めの食感で、イメージ的には水不足で炊飯して芯が残ったままという食感(笑)。これは好みが分かれるかもしれない。
もっとも、この店の製法がこういう感じかもしれないし、カタルーニャ風がこういうもので他の店はまた違う可能性もある。
通りにはラ・ボケリアという市場がある。ランブラ通りに面しているのでここも人で賑わっている。肉、魚、果物などが売られていて、軽食も出している。休憩がてら立ち寄ってみよう。
バルセロナを出た2日後にランブラ通りの終点のカタルーニャ広場で車が突っ込んでくる事件が起きた。
事件についてはウィキペディア参照
https://en.wikipedia.org/wiki/2017_Barcelona_attacks
それまではテロといえば遠い海外の出来事だと感じていたが、自分の滞在した町で事件が起き、しかも移動日程が1日ずれていたら巻き込まれていたかもしれないと考えると複雑な気持ちになった。