TOEIC

1年でTOEICスコアを500→745にスコアUPした僕の勉強法

TOEICのスコアがなかなか上がらなくて悩んでいる人はいないだろうか。

僕も学生時代はTOEICスコアが伸びずに苦労していた。

TOEICができないと英語が嫌いだと思うかもしれないが、嫌いではなく、むしろ興味があった。実際、アメリカやイギリスなど英語圏の国を旅行したし、毎日洋楽を聴いて、洋画や海外ドラマも頻繁に見ていた。

しかし英語力自体は皆無だった。

学生時代に最後に受けたTOEICスコアは500点。海外に興味がある割には全くひどい点数だと思う。

実は、僕は大学受験に2度失敗した2浪。なので自分の出来が悪いことは分かっていた。勉強しても無理なのではないかと諦めかけることもあった。

しかし、そんな僕でも1年間しっかり勉強することで点数を劇的にアップさせることができた。

具体的には2020年1月から同年12月の1年間でTOEICスコアを500→745と245点もスコアアップさせた。

そこで、僕ばどんな教材を使って、1年間の勉強スケジュール、1日の勉強時間、使った教材、勉強内容について伝えていこうと思う。

スコアアップを目指している人は参考にして欲しい。

使った教材の紹介と年間の勉強スケジュール、総勉強時間

これが僕が1年間に使った教材。

単語帳金のフレーズ、英単語出るとこだけ
参考書中学英文法で600点、2ヶ月で600点
問題集文法問題でる1000問、公式プラクティス[リスニング編]
模試形式の問題集究極の600問、公式問題集6

勉強の大雑把なスケジュールは以下の通り。

教材勉強時間
1〜4月金のフレーズ平日、休日:0〜30分
4月中旬〜7月金のフレーズ
中学文法で600点
2ヶ月で600点
平日:1〜1.5時間
休日:2〜3時間
8〜11上旬金のフレーズ
TOEIC公式リスニング問題集
英文法出る1000問
平日:1〜1.5時間
休日:2〜3時間
11月中旬〜テスト前日
(約4週間)
究極の600問
英単語出るとこだけ
公式問題集6(テスト前日の予行演習)
平日:2時間
休日:8〜9時間

1〜4月は単語帳をぱらぱら見ていただけで本格的に取り組んではいない。全く勉強しない日もあった。

本格的に勉強し出したのは4月中旬になってから。

4月中旬〜11月上旬までは1週間で10時間くらい勉強していた

11月中旬からテスト前日までは最後の追い込みをかけていたので1週間で25時間くらい勉強した。4週間で100時間も勉強した事になる。

全て予定通りではなく、たまに予定が入ったりしたので正確ではないが、ざっくり見積もった総勉強時間は400時間といったところ。

これから教材を使った月毎の勉強の進め方を紹介する。

月ごとの勉強の進め方

1月〜4月中旬:英単語 平日、休日 0〜50分

TOEICを勉強した人なら1度は効いたことがあるだろう定番中の定番の単語帳

僕はこの単語帳をやる気のある日だけ勉強していた。

1000単語+熟語+頻出表現が収録されている

1回で1000単語まで通して勉強するようにした。

赤シートで単語を隠して意味を思い浮かべられるか確認。

1つの単語にかけるのは大体1〜2秒、長くて5秒くらい。それで意味が出てこなければ意味を確認した後に例文を5回音読という流れ

例文を音読して文章と一緒にイメージして暗記できるようにした。

このペースで進めると1〜1000まで40〜50分くらいで終わる

この方法で学習を続けると単語の順番で意味がわかるようになってしまう。

そのため、下から上に流したり、1000から1に逆流したりとアレンジを加えて丸暗記にならないようには工夫していた

4月中旬〜7月:基礎 平日1〜1.5時間、休日2〜3時間

平日休日
4月中旬〜末文法で600点:章の半分
金のフレーズ:単語の確認
文法で600点:章の半分
金のフレーズ:単語の確認
5月〜6月文法で600点:4月の復習
2ヶ月で600点:1日1セクション
2ヶ月で600点:平日の復習
金のフレーズ:単語の確認
7月2ヶ月で600点:復習2ヶ月で600点の復習
金のフレーズ:単語の確認

僕は基礎がガタガタだったので中学英文法から取り組んだ。

中学レベルだからといってあなどってはいけない。

500点ジャストだった僕にとってはこんなことやったっけ、というような新しい発見(授業中に聞いてなかっただけ)の知識がいくつかあり目から鱗状態だった。

中学時代に理解があやふやだった文法が10年越しくらいに理解できて感動したりもした。

中学文法は全部で8章あり、1日に章の半分を進めたので16日で一通り終えるスケージュールでこなした。9章のテストは全部終わってから土日の空いてる時間に解いた。

1日に章の半分までと決めたのは消化不良を起こさないようにするため。

4月中旬〜4月末で1周したあと、5月中は「2ヶ月で600点」と並行して2周目をこなし、知識の更なる定着と理解不足の項目の再確認をした。

TOEICは中学文法の基礎が固まればかなりの問題を解けるようになる。

本格的な文法書と違ってページ数が少ないため、定着しないで忘れていたところや理解できていなかったところが効率的に復習できるのでおすすめだ。

「2ヶ月で600点」は5日×8週間で約2ヶ月分の問題を収録している。1日6〜10ページなので1回30分〜1時間くらいで終わるように構成されている。

人によっては分量が少ないと感じるかもしれない。

が、TOEIC対策をし始める頃はまだ長時間の勉強には慣れていないと思うので、これくらいの分量の方がペースを維持しながら無理なく進められるのでいいと思う。

基本知識の確認や問題を解く上でのテクニック、問題演習を1冊である程度網羅しているのでオススメ。

「2ヶ月で600点」は5月に始めたので6月末に1周目が終わった。知識の定着や、抜け・漏れの確認の意味を込めて、7月は2周目をこなした。

一度こなしていたので1回目よりスムーズに進むと考え、1ヶ月で復習するスケジュールを組み、予定通り7月で2周目を完了した。

ただしこれ1冊で600点に到達するかどうかは微妙だ。隅々まで完璧にこなせばいけるとは思うが、そこまで根気よく1冊を完璧にできる人は少ないと思うし明らかに演習不足だ。これに加えて公式問題集など模試形式の問題演習は必須。

7月までは基礎を固めだった。

8〜11月上旬:応用 平日1〜1.5時間、休日2〜3時間

平日休日
8月〜10月出る1000問:1日2ページ出る1000問:平日の復習
リスニング:1日20問くらい
金のフレーズ:単語の確認

苦手意識があり、また、長文読解やリスニングの理解にも役立つと思ったので文法に力を入れることにした。リスニングはおまけのようなもの。することが思いつかなかったので、とりあえずリスニングをやった感じ。

ちなみに写真の公式プラクティスは何世代か前のもので、最新版ではない。

平日は「出る1000問」を毎日2ページ、10問くらい進めた。

出る1000問は文法問題を1000問も収録しており、文法力に磨きをかける、PArt5の問題形式やスピード感に慣れるのに役立つ。

問題は項目ごとに7章で分かれている。品詞問題のボリュームが多く、最初から順番に進めると品詞問題に偏ってしまうので章を横断するように進めた。

1日目は品詞を2ページ、2日目は動詞を2ページ、3日目は前置詞・接続詞を2ページ…というように進めて全項目をまんべんなく勉強するようにした。

ただ、TOEICの文法問題は品詞問題が3割くらいを占めるので、本番まで時間がない人は品詞を集中して勉強する方がいいと思う。

Part5の戦略は「1問平均20秒で解く」こと。

このペースを意識するためにタイマーをセットして問題を解き、回答と解説を確認。

わからないところは「中学文法で600点」を引っ張り出して確認。次の日は前日に間違えた箇所を確認してから新しい問題を解いた。

時間を測って解いたが、品詞問題はぱっと見ですぐに答えがわかるのに対し、代名詞問題や前置詞・接続詞問題、関係代名詞は少し考える時間が必要。

品詞問題は時間があまり、反対にそれ以外は時間内に終わらないことが多かった。

Part5の戦略は、品詞問題は即答して他の問題に時間をかけた上での「1問平均20秒」だ。なので、例えば品詞問題を5問解くときは、タイマーは1分40秒=100秒ではなく、50秒でいいと思う。逆に他の時間がかかりがちな単元はタイマーを2分とかに設定して解くのがいいと思う。

1問1答のような形式なので解説が物足りないかもしれなが、「中学文法で600点」と「2ヶ月で600点」で文法の基礎はある程度固まっているので割と理解できるようになっていた。もし分からなければそれらの参考書に戻って確認すればいい。

それでも分からない問題は、600〜700点台を狙っているなら無視して構わない。難問は解けなくても745点には到達できるからだ。どうしても気になるならGoogleで調べよう。

ノートを作るのがめんどくさかったので問題と回答はすべて付箋でこなすようにした。こうすれば前回どこを間違えたのかノートをひっぱり出さなくてもすぐにわかる。

意味が取れなかった単語や重要だと思った解説には線を引いて復習しやすいようにしたり、説明不足の箇所は補足説明を書き加えた。

付箋を貼ったり直接書き込むことで、ノート作成の時間やノート整理の手間が省けて効率がいいと思う。

リスニングは土日に集中して勉強した。

プラクティス リスニング編は問題タイプ別の解説があって、その後問題演習があり、章の最後にまとめの実践演習がある。

問題のタイプや解き方は「2ヶ月で600点」で学んでいたので、音になれることを目的として活用した。そのため全てはやらず、問題演習や実践演習のところだけを活用した。

単語がつながって聞き取れないところは戻って何度も聞き直して、しっくり来るまで何度も音読してリスニング力向上に努めた。

金のフレーズは今までと同じで休日に単語の意味を確認した。

10中旬月〜11月上旬あたりは勉強疲れと気の緩みで勉強時間が減っていた。ちょっとしたスランプの時期だったと思う。

問題演習を通してある程度の応用力が身についたと思う。

11月中旬〜テスト前日:実践 平日2時間、休日8〜9時間

平日休日
11月中旬〜テスト前日英単語出るとこだけ究極の600問

会社で定期的にTOEICの講座が開かれており、その講座の勧誘を受けたので受験することにした。教材として届いた「究極の600問」、「英単語出るとこだけ」をこなした。

昇給にも関係するようだったので11月からは本気で取り組んだ。そのため1日の勉強時間が劇的に増えて最後の追い込みをかける形となった。

土日はTOEICの対策で丸一日潰れた。TOEICに専念するためにブログ更新も止めるくらい本気で取り組んだ。

この追い込みのおかげで、4月から勉強して蓄積されてきた知識やテクニックがうまく統合され、スコアの劇的なアップにつながったように思う。

「出るとこだけ」は赤シートで単語を隠して意味がわかるかテストした。次に例文を赤シートで隠して文の意味がわかるか確認した。

その後ダウンロードした音源を聴いて単語の発音の確認、例文の確認をした。

金のフレーズでは異単語に1つの意味だったのに対し、こちらは複数の意味が載っていたので金のフレーズで抜けていた意味を補うことができた。単語帳は2冊は使ったほうがいいと思う。

究極の600問は、200問の模試形式の問題が3回分収録されている。最後の仕上げに最適。

勉強の進め方に関しては推奨される3回法という勉強法を割と忠実に再現した。

  • 1回目:2時間を測って問題を解く。
  • 2回目:時間無制限で解く。
  • 回答、解説を確認して完全に理解する。
  • 3回目:最低1週間空けてもう一度解いて完全理解できたか確認。←やってない

とういうものだった。つまり3回分のテストで合わせて9回解くことになる。

1回目では時間制限をつけたテスト力を測る。

2回目は時間無制限なので、現時点での限界力を測定する。その後答え合わせと解説を読んで完全に理解し、3回目で完全に理解できたものが定着したかを確認する。(時間の関係上、3回目はやらなかったが)

この勉強方法は丁寧にやると回答に8時間、解説の理解に8時間と、ものすごく時間がかかって正直かなりつらい。しかし確実にスコアアップにつながるので絶対にやるべきだ。

僕は3回分のテスト全てでこのやり方を実践した。自分の実力が上がるのが実感でき、結果として745のスコアを取ることができた。

具体的にどのように進めたのか説明する。

1回目は時間を測るので2時間で終了するが、2回目はリスニングを何回聞き直しても長文を何回読み直してもいい。そのため5〜6時間は普通にかかった。

問題を解くだけで1日が消え去る。

回答と解説の確認もまる1日かかる。

リスニングの解説では、単語が重なって聞き取れなかったところは何度もしつこく聞き直し、回答の英文を見ながらしっくり来るまで音読する。一回聞いただけで文意を連想できるようになることを目指した。

文法はなぜこの選択肢が正解かを理解したら、一回読んだだけで大まかな意味がとれるくらい読み直した。

リスニングと文法は文章が短いので1つ1つ丁寧に確認したのでかなり時間がかかった。

ただ、長文は全文を理解するのは時間がかかりすぎる。なので、まず日本語訳を全て読んで、問題を解いていたときに自分が連想した全体の文意のとあっているかを確かめた。

その後わからない単語の確認、問題と解説を読んで日本語訳と照らし合わせながらなぜ答えが正しいのかを理解した。

最後に、答えにつながる文や、どうしても文意が取れず理解できなかった文だけを理解するようにした。

このように丁寧に復習すると、復習だけで普通に7、8時間ほどかかってしまう。そのため11月から本番までは土日はTOEICで完全につぶれた。

午前中に勉強を開始したと思ったら、気づいたときには昼過ぎになっている。そして気づいたときには外が暗くなっている。気づいたときには夜10時を回っている。

そんな感じだった。

最後の追い込みで実践的な応用力を身につけ、テストに慣れで本番に備えた。

745点とった感想

最初は驚きと嬉しさがあったのだが、冷静に考えたらそんなに嬉しくない、というのが率直な感想だ。

当日受験した時の手応えは「600点越えは確実、もしかしたら650点越えて680点くらいいったかも」という感じだった。

そしていざ結果を見るとまさかの745。結果を見た時はもちろん嬉しかった。

しかし実際のところはというと、英語のニュースが読める、聞けるレベルには達していない。海外のYouTuberが言っていることもわからない。

基礎が固まったのはわかったが、実戦にはまだまだ足りないという感じだ。

730点超えれば結構英語できるヤツになれると思っていたのだが、思っていたのと違う、コレジャナイ感が漂っている。

TOEICで700点こえたという記事はネット上でも散見されるし、勘や塗り絵を引いた実力は680点くらいだと思う。680点レベルでも勘と塗り絵で700点は越えてしまう。

700点を越えることはそれほどハードルが高くないのではないか、と感じており、そう考えるとそれほど嬉しく無くなってくる。

もっと勉強が必要だと感じた。

まとめ

TOEICスコアを1年で500→745にスコアアップさせた僕の勉強法を紹介した。

スコアを上げるためにはこのような相応の努力、勉強時間が必要だとわかったと思う。

リスニングは単語が重なって聞き取れないところは何度も聞き直して音読したり、リーディングも一読したら程度意味が取れるようになるまで意味を確認したりした。

究極の600問では1回のテストにつき問題を解くのに8時間、解答・解説を確認して理解するのに8時間もかけた。

こういった気の遠くなるような地道な努力がスコアアップには必要だが、この努力の結果、僕のような2浪で英語できないマンでも700の壁を越えることができる。

使った教材や勉強方法など参考になるところは真似て、是非ともスコアアップに活用してほしい。

僕自身は、次は860点を越えることを目指して勉強を続けていく。

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