【コロナウイルス第二波】第一波よりも深刻なイスラエルの統計データから見る、日本の今後のシナリオ
コロナウイルスについて調べていたとき、イスラエルで第二波が起こり、第一波よりも感染が拡大しているという事実を発見した。
イスラエルは以前、厳しい規制を設けることでウイルス拡大の封じ込めに成功し、コロナウイルス禍における優等生とされていたようだ。ところが、規制を緩和して経済活動を再開させたところ、6月下旬から感染者が再び増え始め、第一波を上回る感染者数を記録している。
そのイスラエルのデータがこれだ。
第一波における感染者数の統計データは日本に似ている。ピーク時の感染者数が785人で、日本のそれとほぼ同じだ。
これの示すところは、日本でも有効な対策を打ち出さなければイスラエルのようになってしまう可能性があるということを示している。このペースで行けば、早ければ来週中にも感染者数が1000人を超えることが予想される。
先週末には東京だけでなく、神奈川県でも神奈川アラートが発動した。
近いうちには埼玉アラートや千葉アラートも発令し、それでも感染者数が減少しなければ首都圏で再び緊急事態宣言がなされるだろう。
第二波が発生してメルボルンを再度ロックダウンしたオーストラリアのデータを見てみよう。
メルボルンをロックダウンしたことによって、オーストラリアの感染者数は第一波を上回るギリギリで減少に転じたようだ。割とあっさり減少している点を考えると、日本でもなるべく早い段階で緊急事態宣言を行うことで、第二波も効果的に抑えることができそうだ。
初期に封じ込めに成功した国は、集団免疫は獲得されておらず、油断すると一気に増加してしまう可能性がある。
逆に、初期に感染拡大した国や地域では集団免疫が獲得されたため、第二波による大幅な増加は起こらないと思う。
ニューヨークやイギリス、イタリアやスペインなどヨーロッパ各国は第一波で感染し尽くした感があるのそれ以降の大幅な感染のポテンシャルは少ない。対して日本やオーストラリアは感染してない残りの人数が多いのでこれから感染が再拡大するポテンシャルは高く、ワクチンの開発が遅れれば第三波、第四波と続くのではないだろうか。
4月の時点とは異なり医療施設・設備が整っているとは言え、イスラエルのような大幅な増加が起こればパニックになることが予想される。引き続きコロナウイルスに警戒し、可能な限りテレワークを推奨し、不要不朽の外出はとりあえず控えておいた方が良さそうだ。