アベノマスクで災害に備えよう
4月にマスクの配布を宣言し、2ヶ月ほどの期間を経て、6月になってようやく届いた布マスク。
6月になると新規感染者がかなり減少していたため、「今更感」満載だったし、その対応の遅さやかかった費用に疑問や不満を露わにする人が多いようだ。
その上、送られてきたマスクをいざ開封してみると、その小ささに「なにこれ」と思わずにはいられなかった。
2ヶ月も待ったのに送られてきたのはサイズが小さすぎる2枚のマスク。
世間では「いらない」とか「使えない」と散々な言われようだ。
感染者数が減少し使い道もなくなりつつあるタイミングで届いた為、余計に不満の種になっていることと思う。
そんな中、個人的に気になったニュースを発見したので共有したい。
それは、布マスクをタピオカと交換するという事案だ。
マスク タピオカ
と検索するとこれだけヒットする。使い道のないマスクをタピオカと交換したいと思うのも無理はない。
しかし待って欲しい。どう考えてもタピオカよりマスクの方が原価が高いと思う。
そこでまずタピオカの原価を調べてみると、一杯40円〜50円程度ということが書かれていた。
そして安倍のマスクはと言うと、どうやら原価200円らしい。
原価 | |
タピオカ | 40〜50円 |
安倍のマスク | 200円 |
やはり、タピオカよりマスクの方が原価が高い。原価がマスクの4分の1のタピオカに交換するのが損失であることは明らかだ。
お得か損か、と言われれば間違いなく損。
コロナウイルスの新規感染者が減っているとしても、少なくとも現在も新規感染者はで続けているし完全に収束したとは誰も言っていない。
また、一時は新規感染者数が20人を切ったこともあったが、最近は新規感染者が40〜60人あたりをうろついていて油断はできない状態だ。
第二波が来るとは断言できないが、可能性があるのは間違いない。
もし第二波がきたらそれこそタピオカ屋が布マスクを高値で転売するだろう。そうなればマスクとタピオカを安易に交換したことを後悔するはずだ。
これだけでもマスクをタピオカと交換するのは控えるべき理由になる。
しかしもし第二波が来なくても、布マスクは安易に手放さず将来に備えて取っておくべきだ。
これから本格的に夏が始まろうとしている。と言うことは懸念すべきは台風による災害だ。
去年の台風15号や19号による被害は記憶に新しい。
去年のような大型台風が再び猛威を振るえば避難を余儀なくされるケースが出てくるかもしれない。
避難するにあたって防災セットの中に入れておくべき備品の一つがマスクだ。
キャパの限られた防災グッズの中では、使い捨てマスクをたくさん持っていくより、洗って使える布マスクを数枚持つことが最適な選択であると言える。
緊急事態宣言が解除されたとは言え、いつ第二波が来てもおかしくないような予断を許さない状況が続いている。このような状況で災害が起こればパニックになるのは必至だ。
下手に外出するより、今の内に使い道のない安倍のマスクを有効活用した防災セットを作って将来に備えておくのが有意義な過ごし方ではないだろうか。
備えるべき災害は台風だけではない。これから起こることが予想されている南海トラフや首都圏直下型地震にも備えなくてはならない。
現状のコロナウイルスと絡めた将来のシナリオは大きく分けて以下の3つだろう。
- コロナが収束した状態で災害が起こる
- コロナ第二波はこないが、収束したとは言えない状態(今みたいな新規感染者50人前後の状態)で災害が起こる
- コロナ第二波で感染者数が増加している中で災害が起こる
どのシナリオにせよ防災セットの必要性に変わりはない。
このような事態が起きたときのために今のうちに防錆セットに組み込むことで有意義な活用法を見出し、「使えない」アベノマスクを「少しは役立つ」マスクに転生させよう。