チェンマイの大気汚染問題

チェンマイで2月から3月末までの2ヶ月間暮らしてわかったのだが、しばしば空気が霧がかって視界が悪いことがあり、町の人たちがマスクを付けるという状況だ。 2月はそんなにひどくはなかったが、3月に入ってからは天気が悪い訳ではないにも関わらず、空が霞んで雲っているという状態が続いていた。 AQIをご存知だろうか。Air Quality Indexの頭文字をとったものだ。 下記のウェブサイトでも簡単に見ることができる。 リアルタイム空気質指数 リアルタイムなのでその時の空気の汚染度を知ることができる。これを使ってチェンマイの大気汚染を調べてみる。 目次チェンマイの大気汚染度なぜ大気汚染が起こるのか対策まとめ チェンマイの大気汚染度 地点ごとに数値が異なっていてどのように計っているのかは分からないが、例えばチェンマイの過去のある時点における、ある地点の空気汚染度は299と出ている。 また、高いところは518、586という数値を叩き出している。 ところでこの数値だけではどれだけ危険なのかがわからないので危険レベルを段階的に示した表を提示しよう。 お分り頂けただろうか。 健康な人で野外で過度な運動を長時間しなければオレンジまでならボーダーラインといったところ。赤からいよいよ危なくなってくるが長時間外にいなければセーフ。紫以上はもうマスクなしではいられない。つまり先ほどの図によるとチェンマイの空気は最悪なレベルであるということだ。 紫以上のレベルになると明らかに空気が霞んでいる。コンビニやスーパーではマスクを買うことができるのでそのような時はケチらずできるだけ買うようにしたい。 なぜ大気汚染が起こるのか 3月ごろになると今年の新しい農作のために周辺の農家が畑を焼くようになる。それが二酸化炭素や粒子状物質が大量発生する原因だ。 そしてチェンマイを含むタイ北部の都市、街は周辺が山に囲まれた盆地であり、その汚染された空気が流れ込んで停滞してしまう。 その上、乾季ということもあり雨が全く降らないので汚染物質が洗い流されず、汚染物質が空気中を漂い続けてしまう。実際、2〜3月にチェンマイに滞在中一度も雨が降らなかった気がする。 このような理由から、チェンマイだけでなくタイ北部は乾季になると空気が悪くなってしまう。 例えば3月中旬頃に標高1,080mのドイステープからチェンマイ市街を一望したのがこちら↓。空気が霞んでいる。 チェンマイ在住者によると雨季になれば空気は綺麗になるので雨季の方が綺麗な景色が見えるそうだ。 旅行者にとって雨の降らない乾季は気候に左右されないので快適に旅ができる反面、健康にはあまりよろしくなく、眺望も霞んでしまう。 チェンマイのショッピングセンターのMAYAを比較してみる 左が2月上旬の写真、右が3月中旬〜下旬くらいの写真。 2月上旬はまだ空気が綺麗なことがわかる。3月は天気が悪いのではなく、本当に大気汚染で空が霞む。 この比較から分かるように、3月になると深刻化する。 対策 マスクを買う。服やハンカチで鼻を覆う。移動にはバイクでなく車を使う。いっそのこと外に出ない。チェンマイ、タイ北部から避難する。などだろうか。 マスクはコンビニでも気軽に買うことができる。 PM2.5と書いてあっても値段もデザインもバラバラなのでどれを買うのがいいのかは正直わからない。日本でも売ってるようなオーソドックスの白いタイプ、効果ありそうな黒いタイプ、フィルター付きの本格的なタイプなど様々な種類がある。 もちろんタイ北部から避難する、そもそも行かないのが一番確実だが、チェンマイは居心地がいいので離れるわけにはいかない、離れたくないのが実情だ。なので対策をして健康被害を最小限に抑える努力をしよう。 まとめ チェンマイは居心地はいいが大気汚染がネックだ。乾季は大気汚染が激しいので、チェンマイ滞在予定ならこまめにAQIをチェックして安全な生活を心がけるようにしよう。健康が気になる場合はタイ北部はいかないようにしよう。