バンコクからチェンマイへの行き方【バス 鉄道 飛行機】
チェンマイ歴8年8日のチェンマイマイスターである僕がバンコクからチェンマイへの行き方を教えよう。チェンマイにはバス、鉄道、飛行機で行くことができる。
バンコク~チェンマイ間は約720kmも離れているので陸路で行く場合はかなりの長旅を覚悟しておこう。
陸路
バス
もっともポピュラーな移動手段であるバス。バンコクにはいくつかバスターミナルがあるが、チェンマイ行は北バスターミナル、通称モーチットバスターミナルからチェンマイのアーケードバスターミナルへ出ている。
所要時間は約10時間。
ネットで予約するか窓口で直接予約、あるいは宿で手配してくれる場合もあるのでそれらを活用しよう。バスの種類はVIP、1等、2等の3種類があり価格はVIP>1等>2等となっている。全てエアコン付き。
370バーツから。
注意
車体に関する注意点
VIPは座席数が少なく、お菓子や飲み物付き、トイレ、リクライニングがほぼ水平にできる。2等はトイレなし、リクライニング普通のバス。1等は2等にトイレが付いただけ。
VIPと1等は目的地に直行するのに対し、2等はいくつかバスターミナルを経由するので所要時間は長め。当然ながら途中下車する人もいれば途中乗車する人もいるので隣の席が開いているからと言って占領するなどしてはいけない
トイレがあると長距離の移動も安心と思ってる人もいるかもしれないが甘い。こういったトイレは大体汚く、車内には悪臭が漂うこともしばしば。基本的にバスは2階建てでトイレは1階なので2階の席を選べば悪臭は回避できる。
バスはエアコンが強めのことがあるので上着があった方がいい。ブランケットが付くこともあるが念のため持って行こう。
チケットに関する注意点
ネット予約の場合はチケットを自分で印刷してもっていかないといけないこと。チケットがない場合はおそらく乗せてもらえない。
またカオサン通り周辺にある旅行会社が手配するバスは、実際はバスではなくバンで乗り心地が悪かったり、盗難などのトラブルが多発するといったことがあるようなので利用は避けた方がいいだろう。また予約がいっぱいでチケットが取れないということがないようにできるだけ早めに予約するのが望ましい。
鉄道
旅と言ったらやっぱり鉄道という人もいるだろう。バンコク市内ならクルンテープ駅か、ドンムアン空港から歩道橋で繋がったドンムアン駅から乗ることができる。こちらは所要時間は10~14時間。
クルンテープ駅は地下鉄のフアランポーン駅(Hua Lamphong)と繋がっているので地下鉄で行くのが望ましい。(しばしばクルンテープ駅をフアランポーン駅と表記しているガイドブックもあるが直結していので気にしなくていい)。それ以外はタクシーかトゥクトゥクで行こう。
席の階級
1等、2等、3等の3種類。
細かく分けると1等寝台、2等寝台エアコン、2等寝台ファン、2等シート、3等シートの4種類。寝台は完全に寝れるタイプ。
1等は個室、2等はカーテンで仕切られていて簡易カプセルホテル的な感じ。寝台列車には新型と旧型があり新型の方が値段が高い。また2等寝台には上段と下段の区別があり、上段は安く、下段は高い。3等はハードシートで長時間の旅はかなりきついと思うし、地元民が多く盗難の危険がある。2等エアコンはほとんど外国人なので盗難の心配は少ない。3等以外は全席指定だ。チケットはネットか駅の窓口で購入する。
バンコクからチェンマイ行きは一日5本。早朝、昼、夜の3パターンある。
寝台の新型と旧型の違い
旧型と新型どちらも利用したことがある。なんといっても新型は車内が綺麗だ。特にトイレ。旧型はトイレに穴が開いているだけで路線上に垂れ流しなのに対し、新型は少量の水で飛行機のようにものすごい勢いで吸引する方式を採用している。まさかタイの鉄道がここまでクオリティを上げてくるとは思っていなかったのでかなり感動したのを覚えている。また、旧型にはなかったが、新型には読書灯にコンセントまでついている。
2等寝台の様子。二段。
2等寝台の様子。↑青いカーテンが旧型。↓赤が新型。
注意
バス同様、ネット予約した場合は自分でプリントアウトする必要がある。寝台は人気なため早めの予約が望ましい。当日に窓口に行ってチケットが取れたこともあるが、なるべく予約するのが安心。
エアコンだがカーテンを閉めると暑いので、少し開けておくのがおススメ。
上段はカーテンを閉めてもカーテンレールの隙間から光が入り込んで眩しい。
旧型はトイレが汚く、臭い
新型か旧型かは時間帯によって違う。例えばフアランポーン駅を夜7時ごろに出るのが旧型で、夜9時ごろに出るのが新型。新型に乗りたかったら時間を遅らせるしかない。
鉄道の詳細はこちら
空路
ドンムアン空港かスワンナプーム空港から約1時間半で行くことができる。バスや鉄道より高いと思われがちだがLCCを使えば予約のタイミングや時期によっては片道1800円くらいからあったりする。非LCCだと片道3000円〜くらい。
スワンナプーム国際空港
行き方
スワンナプームへはエアポートレイルリンク(高架鉄道)が直結しているので基本的にそれを使う。またはタクシー。
ドンムアン空港
バスの行き方
ドンムアンへは地下鉄や高架鉄道はなく、バスかタクシーになる。バスでの行き方を紹介。
BTSスカイトレインの戦勝記念塔駅から戦勝記念塔の方へ行くとバス停がある。
駅直結の歩道橋を赤い矢印に沿って歩いていくとバス停があり、そこからドンムアン行きのバスが出ている。バスは何種類かあるのでドンムアンDonMuang行きを見つけよう。チケットの窓口のようなものがあるのでわからなければ係員に聞いてみるのも手だ。片道30バーツくらいだった。
これ以外だとタクシーを使う。
注意
非 LCCは値段が高く、LCCでも直前の予約だと片道5000円以上に跳ね上がる。また LCCは機内持ち込み荷物の制限が厳しく、預け荷物は料金が発生する。以下、LCCのエアアジアを例に見てみよう。
機内持ち込みは2つまでで合計7kg。これは荷物を出来るだけ減らしてようやく達成できるかなりギリギリのライン。もちろん何を持っていくかによるが、例えば僕の場合はパソコンとカメラを持っていくのでこれらの重さがネックだ。
さらに大きさの制限も厳しいのでスーツケースはかなり不利になりそう。
こちらは預け荷物料金表。料金には3つの段階がある。まず予約時。そして予約後に追加で頼む時。最後に、空港カウンターで超過バレたとき(笑)
前の2段階まではまだマシだが、最後の空港は悲惨だ。何せ1,000バーツ、約3480円も取られてしまう(2019年2月現在)。機内持ち込みで通そうと思ったものが、カウンターで測ってみたら重さ超えたとか、あるいは大きさを超えた、となると直前で預け荷物扱いになり法外な高額請求が来てしまう。これだけは避けたい。ただでさえ安いLCC、これでは預け荷物の方が高くなってしまう。
なのでLCCを使うときは、自分の荷物が機内持ち込みなのか預け荷物になるのかを見極めなければならない。
陸路のメリット
空路が便利だが、陸路の最大のメリットは時期によってそこまで値段が変動しないこと(はず)。
航空券は夏休みや春休み、タイミングやシーズン中だと高騰しがち。対して陸路は空路ほど大きく変動することはないだろう。
例えば、有名な、11月に行われるチェンマイのイーペンフェスティバルの開催時期は日本〜チェンマイ間はかなり値上がってしまう。
日本からチェンマイに行く場合、大抵はバンコクを経由する。実際はバンコク〜チェンマイ間が高くなっているので日本〜バンコクのチケットを購入し、バンコクから陸路でチェンマイ入りすれば移動代をある程度は抑えられる。
もちろん、バンコク行きもそれなりに値上がっているので大幅に安くできるわけではないのだが。
まとめ
バンコク〜チェンマイ間の移動は陸路のバスと鉄道、空路の飛行機の2通りの移動手段がある。
陸路の場合、荷物のチェックなどの煩雑の手間がなく旅をしている感が得られるし、夜行列車の旅も魅力的だ。チケット代が時期によって大きく変わることもない。
飛行機は予約の時期によっては陸路より安上がりで、片道約1時間半と移動時間を大幅に短縮できる。
時間、お金、効率、自分の好みに合わせてどの手段を使うかを検討しよう。