僕がバックパッカーだった頃の持ち物の参考例
海外旅行に行くと決めた後、地味に問題になるのが「何を持っていくのか」ということだ。
持ち物の上限に関しては、メインにスーツケースかバックパック、それに普段使いのリュックをプラスすれば割といくらでも持っていける。ただ、海外に行くにはできるだけ荷物は少ないほうがいい。
具体的には、軽く、荷物はできるだけ一つにまとめることが大事な要素だ。
海外旅行に行った経験をもとに、バックパッカーとして僕がどんなものを持っていったのか、何を減らしたのか体験談を紹介するので参考にしてほしい。
目次
ヨーロッパ・1ヶ月 総質量:約10kg
僕が初めて一人で海外旅行したのはヨーロッパで、そのときの持ち物は60Lの大型のバックパックに25Lくらいのリュックだった。
(※総重量にはバックパックそのものの重さも入れている。僕が使っていたバックパックは1.2kgくらい。)
水と食料
なぜこれだけ重かったのか。主な元凶は水だ。
日本は軟水、ヨーロッパは硬水が一般的なので飲み水に困ると思い、日本から500ml×4=2Lの水を持ってきていた。また、無駄にレンジでちんするレトルトの食品を持ってきていたこともあり、それが重さの原因だった。
最初はいらないと思ったが、すぐに飲み干せば軽くなるし水代も少し浮くからまぁいいだろう、と思っていた。ただ最初の頃はやっぱり重い。
これは失敗。
服
写真が一枚あったので掲載。
- トップス:メッシュのシャツ、普通のTシャツ×2の3枚
- ボトムス:裏がメッシュのズボンと、長さが調節できるダサいズボン、短パンの3枚
- 下着・靴下:4枚ずつ
- 寝巻き:半袖、短パンの1セット
- 上着:メッシュのパーカー
- オシャレ着:ボタン付きシャツ、薄手のジャケット
ダサいズボンは普段は短くし、エアコンで寒いときは長くして体温調節ができるため割と役立った。パーカーはユニクロのメッシュもので、これも同じく空調に適応できるので一枚くらい持って行くのが良い。
ヨーロッパということでおしゃれ着でボタン付きのシャツとジャケットも入れていた。結局一度も着なかったのでこれ以降の旅行では持っていかなかった。
靴類
スニーカー、スポーツサンダルを持って行った。
ヨーロッパで観光となると、博物館や美術館、街歩きなどがメインになるのでとにかく歩く量が多くなりがち。スニーカーがあると疲れにくい。
観光拠点では日中はスニーカー、夜はスポーツサンダルという感じで履き分けていた。
これは、1日のスケジュールが
- 日中に観光、
- 夕方に宿に帰ってシャワーを浴び、
- 日が暮れたら再び外出
という流れだったことによる。僕は汗をかきやすい体質なのでスニーカーは日中の観光で蒸れ蒸れ。シャワーを浴びた後はとても履けたものではない。
都市間や近隣の国の移動ではスポーツサンダルを履いていた。移動には夜行バスや列車もしばしば利用していたので、一晩履いても蒸れないスポーツサンダルは便利。普通のサンダルより疲れにくいのもある。
ユースホステル対策のシーツ
ヨーロッパは物価が高いので旅費を安く済ませるため、一部屋に数人で泊まるユースホステルという安宿を利用していた。ガイドブックによるとそれら安宿の中にはシーツが有料になるところもあるらしかったので、その対策のためにシーツを持ってきていた。
実際にはシーツ有料の宿は一つだけで、他の宿は無料だった。ちょっと追加で払えばシーツ分が軽くなると思えば安いと考え、以降はリストから外した。
本
無謀にも紙の書籍を持っていった。当時はキンドルを使っていなかったので持っていくなら全て紙。
ガイドブック、ヨーロッパ全域を網羅した時刻表、英会話の本、単語帳と4冊も持っていった。かさばるし、重量が1kgくらいは増えてたかも。
不要な本は持っていかないに限る。
洗濯ロープと折り畳みバケツ
コインランドリーを使うと出費が嵩むと思ったので、自分で洗濯して乾かせばいいと気づいた。釣具店で買った折り畳めるバケツと100均で購入した洗濯ロープを使って洗濯と干すという作業を自分で行っていた。
バケツに水を入れて石鹸を溶かして服を洗い、どこかに引っ掛けて干す。二段ベットの下の段の場合、上のベッドにロープを固定できることができたりするので、そこで乾かしていた。
バケツはポリ袋で代用可能なのでヨーロッパ以降は持っていかなかった。
カメラ
僕が持って行ったのはCanonのKiss7という一眼レフ。世界最軽量の一眼レフらしい。これで気に入った風景を片っ端から撮っていた。
ただ、いくらカメラが軽くても嵩張ってしまうのはネック。最近はスマホカメラの性能が高いのでこだわりがないなら持っていかないほうがいいとは思う。僕のスマホカメラは画質が悪いので一眼レフは必要だし、やっぱり一眼レフで撮る写真は違う(小並感)。
薬
風邪薬、口内炎を直す薬、内服薬、酔い止め、下痢止めを持って行った。
風邪薬に限らず、海外の薬は強力すぎるらしいので日本から持って行ったほうがいい。内服薬は忘れずに持って行こう。口内炎を治す薬は地味に便利。せっかくの旅行中に口内炎になっては美味しい料理を味わえなくなってしまっては台無し。
酔い止めは運転の荒いバスに乗ったときに便利かも。下痢止めは使ったことはないが一応持っていった。
身嗜み用品
化粧水、日焼け止め、洗顔フォーム、髭剃り、泡だてネットを持参。
海外で化粧水や日焼け止めが合うかわからなかったのでとりあえず日本から持っていった。洗顔フォームと髭剃り、泡だてネットも持参した。
ニベアの日焼け止めとかは現地でも売っているが日本より1.4倍くらい高いので持参したほうがいいかも。
その他の小物
フック、鍵、変換プラグ、携帯トイレなど。
海外はトイレやシャワーでフックがないこともあるのでフックをいくつか持っていくと便利。
セキュリティのためにバックを閉める鍵と、トイレなどで一時的にバックから離れる際に盗難されないための自転車用チェーンも持参した。
変換プラグは海外に行くには必要。逆に変圧器はほとんど必要ない。最近の製品は100Vと200Vのどちらも対応した製品が多い。少なくともAppleやCanonなど有名ブランドは両方に対応なので変換器はいらなかった。
携帯トイレはイギリスで役立った。
現地で調達したもの
ビーチサンダル、シャンプー、石鹸、歯ブラシ、歯磨き
ユースホステルはシャワーが水びだしで汚いので、サンダルが必須アイテム。スポーツサンダルは一度濡れると水気がなかなか取れず、その状態で履くと足が蒸れる。シャワー用のビーチサンダルは絶対あったほうがいい。
シャンプーや石鹸、歯ブラシ、歯磨きはスーパーで適当に購入した。合う合わないとかもあるとは思うが、化粧水や日焼け止めと違ってすぐに洗い流すので大丈夫だと思った。こだわりがなければ現地のモノを試してみるのも旅行の楽しみとしてアリだと思う。
荷物を詰め込んだ後はバックパックもリュックもパンパン。移動の際は背中にバックパック、前にリュックというサンドイッチ状態だった。
ヨーロッパ旅行のときはこれあったら使いそう、というのをとにかく詰め込んだことで10kgという無駄な重量の増加につながった。ただ、今回は
初めての一人旅×1ヶ月の周遊×未到のヨーロッパ×英語できない
と不安な要素ばかりだったので、「もしかしたら」が先行して荷物を詰め込みすぎたというのはある。バックパック+リュックと二つ背負って移動するのも結構大変だった。ここから荷物は一つにまとめたほうがいいとわかった。
東南アジア・1ヶ月、アメリカ・2週間 総重量:約6.5〜7kg
ヨーロッパの次は東南アジア周遊。ヨーロッパでの反省を活かし、
- 総重量を減らす
- 荷物を一つにまとめる
ことを目標に荷造りした。
周遊期間はヨーロッパと同じく1ヶ月だったが、物価が日本やヨーロッパに比べてはるかに安く、それゆえ必要になったら現地調達でいいやという安心感もあり不要な荷物は置いていくことができた。
ヨーロッパのときの荷物から
- 水・食料
- オシャレ着
- 本
- シーツ、バケツ
を除外した。東南アジアだからオシャレ着は必要なく、本はガイドブックだけにした。シーツも除外、バケツはポリ袋で代用した。
その結果、10kgから6.5kgに減らすことができた。バックパックにリュックを入れるスペースも生まれたため荷物を一つにまとめられるようになったので、移動する時もだいぶ楽になった。
その次のアメリカ周遊のときは東南アジアでの荷物をそのまま引き継いだ感じ。
物価はヨーロッパ以上に高いが、旅行期間は2週間ちょいだったので必要な物を現地調達しても資金が底を尽きることはないと踏んでいた。そのため持ち物はほぼ変わらなかったが、唯一違うのはブログ用にiPadを持っていったので500gくらい増えた。(しかしほぼ使わなかった)
イーペンフェスティバル【チェンマイ、タイ】・1週間 総重量:約5kg
イーペンフェスティバルに参加するためにタイのチェンマイに1週間の滞在。1週間という短い期間と物価の安さから、必要なものは全部チェンマイで揃えるつもりだったので、いらない物は思い切って取り除くことができた。
チェンマイはすでに来たことがあったのでガイドブックは必要なく、旅行慣れして鍵類も必要ないと判断した。服もトップス、ボトムスなど各カテゴリーから1枚ずつ減らし、コンセントのタイプは日本と同じなので変換プラグも必要なかった。化粧水や日焼け止めも1週間もつ量があれば十分だったので容量の上限を減らし軽量化につながった。
また、それまで使っていた1kgのバックバックに代わり、今回は貴重品を入れるリュックと衣類をいれる小さめのバックで荷物を持っていくことにした。
こうしてさらなる軽量化を実現することができた。
リュックにはタブレットや財布やパスポートやカメラなど貴重品系を入れ、一つのバックには服やタオルなど衣類系を入れた。荷物が2つになったので移動時はちょっとめんどくさかった。
やはり一つにまとめられるならまとめたほうが絶対にいい。
チェンマイ留学・2ヶ月 総重量:約7kg
同じくタイのチェンマイなので基本はイーペンフェスティバルのときと同じ。
滞在中はブログを書く予定だったので新たに購入したMacBookPro13インチをリストに入れ、代わりにiPadを外した。留学なので英単語帳を入れ、ほとんどやらなかったがプログラミングの参考書も持ってきていた。また、服も少し増えて化粧水と日焼け止めも量が増えたため、これで7kgジャストという感じ。
荷物は前述のチェンマイのときと同じように貴重品系と衣類系に分け、それをボストンバックで一つにまとめたので移動は楽だった。
今回7kgジャストにしたのは理由がある。
今回初めてLCC(ローコストキャリア)のエアアジアを使用した。LCCは航空券は安いが預け荷物に別料金がかかってしまう。そのためなるべく荷物の総重量を軽くして機内に持ち込むのが望ましい。
エアアジアの機内預けは7kgだったので7kg以内になることを目指した。結局持ち物の計量はなかったので、iPadを持って来ればよかったと若干後悔した。
軽量化に必要なこと
僕の歴代の旅行における荷物の内容を紹介した。移動が多い海外旅行ではできるだけ荷物を軽量化することが大事だ。
最初は何を持っていけばいいのかわからずとにかく詰め込んでいたが、徐々に荷物を減らして軽量化できるようになった。
- 荷物はできるだけ一つにまとめる
- あったら便利かも、使うかも、というものは思い切ってリストから除外する
- 紙の本は最低限だけ持って、あとは電子書籍で持っていく
- 代用できそうなものは代用する
- 現地で調達できるものとできないものを見極めて、できるものは持っていかない
これらを心がけて持ち物を最適化しよう。