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ヨーロッパ周遊を割と詳細に振り返ってみた【イギリス】

イギリス

ロンドン

ほんとにロンドンにつくのかと思うくらい長時間のフライトだったが、無事ロンドンに到着して一安心。

降り立ったのはロンドンの玄関口ヒースロー空港。

入国審査を済ませたら、まずロンドン市内に行くためにUndergroundの目印に従って地下鉄Tube(チューブ)に乗った。

ロンドンは世界で初めて地下鉄が走った都市で、ヨーロッパで最も地下鉄網が充実している。2番目に地下鉄が発達しているのはパリで、3番目がバルセロナ。

今もロンドン人の移動手段として活躍している歴史ある乗り物だ。チューブという名前は自転車のチューブのように車体の断面が丸いことから付いたと言われる。

運賃の支払いにはオイスターカードというスイカやパスモのようなカードがあり、これを利用したほうが紙の切符より安いのでおすすめ。

タイの語学学校で会ったイギリス人教師によると、ラッシュ時には90秒に一本くるらしい。

ロンドンの地下鉄は初めて乗るとその大きさに驚くだろう。白人用だから大きいと思ったら間違いだ。

とても小さい。

大きさのイメージ

断面積が1回りから2回りくらい小さい。

おそらくタテとヨコが2メートル20〜30センチほどしかなく、通路は人が一人通れるくらいの広さ。そのため人が増え始めるとかなり窮屈に感じる。

中のほうに入り込むと出るのは困難なので、なるべくドア付近に立つように心がけたい。しかしチューブという名前の通り丸い形をしているため、ドア付近に立つと頭をぶつけてしまうかもしれない。地下鉄網は既に整備されてしまっているので拡張工事は難しそう。車体を大きくして、それに合わせてトンネルを拡大するのを今からやるのは無理かと思う。

初めてロンドンの街並みを見たとき、日本とは全く異なる街並みに感動した。自分がイギリスに来たんだと実感した。

アメリカや東南アジアに行ったときは、正直にいうと日本とそんなに変わらない風景(お寺や木造のアジア風の建物、あるいはバンコクやニューヨークの高層ビル群など東京で見慣れたような光景)が広がっているので特に感動はなかったが、ヨーロッパは足を踏み入れた瞬間から雰囲気が違った。

歴史的な街並みや石でできた建物がヨーロッパ独自の雰囲気だ。

ロンドン滞在中にバッキンガム宮殿や大英博物館、ロンドン塔、タワーブリッジ、ウェストミンスター聖堂などを見学した。

ロイヤルファミリーで有名なバッキンガム宮殿。

バッキンガム宮殿公式サイトから https://www.royal.uk/royal-residences-buckingham-palace

現在もイギリス王室の住居として使用されており、エリザベス女王は平日にここで公務を執行している。休日は35kmほど離れたウィンザー城で過ごす。そのため宮殿内に入れるのはエリザベス女王が避暑する7月〜9月初めの約2ヶ月間の間に限られる。

この情報を事前に知ったため、せっかくならとりあえず行ってみることにした。

バッキンガム宮殿は予約制なのであらかじめ日本から予約しておいた。チケットにスタンプを押す欄があり、スタンプを貰えば1年間は無料で入場できるようになるらしい。

バッキンガム宮殿公式サイトから https://www.rct.uk/visit/the-state-rooms-buckingham-palace/highlights-of-buckingham-palace#/#staterooms

ほとんど予備知識なしで行ったので詳細や背景はよくわからなかったが、イギリス王室の豪華な展示物に圧倒された。なので夏にロンドンに行く予定なら是非とも行ってみよう。

バッキンガム宮殿前にはトラファルガー広場があり、ここで衛兵交代式「チェンジング・ザ・ガード」が行われる。

行進の様子。衛兵交代は奥の建物のそばで行われる。

式自体は建物の敷地内で行われる。トラファルガー広場は人が多く衛兵交代式は見ることができなかったが、衛兵の行進は見ることができた。

衛兵が馬に乗って行進することもある。その馬が歩きながらだっぷんするので、広場には前方にブラシのついた清掃車がいつでも掃除できるように待機している。厳密には掃除と言うより、ブラシで細かく撒き散らして見えなくしているだけ。残留思念ならぬ残留異臭が漂っている。

ロンドン塔はかつて貴族や反逆者などを処刑するのに使われていた。重圧な壁に浮かぶ黒ずんだ不気味な模様が当時の時代背景を物語っているかのようだ。

タワーブリッジは産業革命時にできた羽橋。大型船舶が航行するようになり、可動式の橋を建造する必要が出てきたために作られた。

安直に日本語訳すると塔橋(笑)

かつては大型船舶を通すために頻繁に開いていたが、現在は週に1、2回のしようにとどまるようだ。それでも現在も活用されているのには驚き。開くシーンを一度見て見たい。

中に入るとエレベーターがあり、橋の上部へ行くことができる。そこからロンドン市内を一望できる。

One DirectionのMidnight MemoriesのMVではタワーブリッジの上部で外に出て歌ってるシーンがある。危険なので真似しないように。ガラス張りで普通は出ることはできないが。

内部構造も見学することができ、橋の機構の解説コーナーやお土産コーナーもある。

大英博物館は世界最大の展示数を誇る博物館。

なので、駆け足で回っても2時間はかかる。事前に見所を抑えておこう。人気ゆえに大勢の人で混雑している。

チケットは無く入場無料だが、受付カウンターで何語を話すか聞かれる。多分『What language do you speak?』だったと思う。

1回目はなんて言っているか分からなくて聞き直したら、受付の黒人があからさまなため息をついてゆっくり言い直していた。

ちょっとウザかった笑

2度目は聞き取ることができたので、日本語と答えた。すると、おそらく様々な言語で「あるメッセージ」が書かれた冊子を取り出し、その中の日本語のページを開いてそれを見せてきた。

そのメッセージとは、「5ポンド寄付してください」だった。笑

もちろんこんなにストレートではなく、前置きにもう2フレーズほどあったが詳細は忘れた。

このときコンビニで使用拒否された旧5ポンド札を持っていたため、それを寄付してあげた。

Bank of England公式サイトから

旧5ポンドは左のエリザベス女王が写っている方、新5ポンドは右のウィンストン・チャーチル(ハゲおじさん)が写っている方。

2017年5月5日から入れ替わったようなのだが、ロンドンに来るまで知らなかった。街のコンビニで使おうと思ったら使用拒否されてそのとき初めて紙幣が変わったことを知ったのだった。そのため、この余った5ポンド紙幣をどうしようかと考えていたのだが、意外な使い道があって助かった。

銀行に行けば交換してくれるらしいが、5ポンドのためにいちいち行くのもバカらしいし寄付しておこうと思い箱に入れた。受付の人は一応感謝していた。

ザ・シャードというロンドン一高い建物。全面ガラス張りで上階が展望台になっているロンドンの新名所。

てっぺんから雲を吹き出し、ロンドン特有の暗く曇りがちな、陰鬱な雰囲気を作り出している。ように見えなくもない。

展望台の入場料はかなり高く、学割でも3,500円くらいだったので外観の撮影にとどめた。

ウェストミンスター聖堂の中にある有名な鐘ビッグベン。

ビッグベンの鐘の音は小学校のチャイムで使われている。ウェストミンスター聖堂の内部、国会議事堂の隣にある。

ビッグベンと国会議事堂がウェストミンスター聖堂を構成しているような感じ。

ロンドンのブロードウェイで本場のミュージカルを見てみようと思い、チケッツticketsで「レ・ミゼラブル」の当日の立ち見券13ポンドを購入した。場所がわからず、時間ギリギリで到着したため、係りの人が「イソゲ、イソゲ」と言っていたのを覚えている。舞台は英語で何を言っているのか分からなかったが素晴らしい演技であることは伝わってきた。

ずっと立ちっぱなしで疲れるが、お手軽に本場のミュージカルを楽しむことができるので興味があればぜひ挑戦してみよう。

人生初のユースホステルはロンドンの中心部から地下鉄で3駅ほど離れた小綺麗な宿だった。おそらくホテルの一室を改装したもで、2段ベッドが3台と1段ベッドが2台の8人部屋だった。コンセントと読書灯があったものの、カーテンがなかったのでつけると眩しく、読書灯の意味がなかった。

朝食は有料だったので近くのスーパーでサンドイッチを買って食べていた。ひもじい…泣

バース

ロンドン滞在中、日帰りで人気の観光スポット、バースに行ってきた。

パディントンで有名なパディントン駅から鉄道で約1時間半で行く事ができる世界遺産の街。

バース中心地にあるバースアビーやローマンバス、やや足を伸ばしてパルトニーブリッジやザ・クレセントを見て回った。ローマンバスはローマ時代に温泉として使われていた公衆浴場の跡地で、現在は入ることはできない。

パルトニーブリッジは外から見ると橋の姿をしている。橋の両側が建物でつながっているため、実際に渡ると普通の通りだと錯覚して橋であることを忘れるような作りになっていて面白い。同じような趣向のヴェッキオ橋がイタリアのフィレンツェにもあった。

ローマンバスは今も温泉が沸いているが世界遺産でありお湯に浸かることはできない。

風呂(Bath)の語源の由来は、バース(Bath)という地名に浴場ができたから浴場をBathと呼び始めた、という説がある。

しかしこれは誤りで風呂がたくさんあるからこの地をバースと呼ぶようになった。

街中にはポルトガルみたいに傘がたくさん吊されている通りがあった。

駅の周辺はショッピング施設などがあるが、少し離れると長閑な田舎町といった雰囲気。

昼食はガイドブックに書いてあったレストランで食事をした。メニューは英語で書かれていて写真もなかったのでよくわからなかったが、とりあえず適当に頼んだ。

まず最初に紅茶のポット、ミルク、カップがテーブルに運ばれてくる。自分で入れるセルフ形式で大体コップ3杯分くらいの容量だった。

しばらくしてからメインが運ばれてくる。

今見ても正直よくわからない料理だ。パンの上にベーコン(もしくはハム)と、カリフラワー、人参が乗っかっているっぽい。付け合わせに玉ねぎとミニトマトのサラダ、そしてコーンポタージュらしきもの。これでランチ価格で13ポンドくらいした。

味に関してはまあまあだった。これで13ポンド。当時は1ポンド148円で、つまり1924円相当。高っ!ランチでこれ?笑

観光客用かな。多分地元民が通うようなローカルレストランだともう少し安いと思う。

昼食後、中心地からだいぶ離れて散策していると紅茶を飲み過ぎたためか途中で突如トイレに行きたくなった。田舎町なのでトイレが見当たらず、仕方なく100均で買った携帯トイレを人が少ない広場の木の影で使った。周りに誰もいないと思って安心していたが、100メートルくらいの距離から誰かがこっちを見ていた(こっち見んな)。

リヴァプール

イギリスを代表する伝説的ロックバンド、ビートルズ発祥の聖地。

ビートルズ好きだったら行かない手はない(しかしロンドン市内のアビーロードには行かなかった)。ロンドンからだとユーストン駅から長距離鉄道を使って約2時間半で行くことができる。ホステルのチェックアウトに遅れて出発時刻に間に合わなかったので、ダメもとでチケットカウンターに並んで「チェックインが遅れて乗り損なった」と伝えると無料でチケットを再発行してくれた。

紳士すぎワロタ(もしかしたら再発行可能なフレキシブルタイプだった可能性もあるが。)

次の便で無事リヴァプールに行く事ができた。

ただし次の鉄道が1時間半後だったが。ヨーロッパの長距離鉄道は日本の新幹線と違い本数が少ない。1時間や1時間半に1本は当たり前だ。乗り遅れると長時間待たなければならないので注意。

リヴァプールはかつて貿易で栄えた港湾都市だけあって割と大きな街。海辺に観覧車があったり、ショッピング街も充実している。ロンドン、マンチェスター、バーミンガムに次いで、おそらくイギリスで4番目に大きい都市なんだと思う。

ビートルズの街だけあってビートルズゆかりの跡地やモニュメントも置かれている。

ビートルズストーリーというビートルズの歴史を追体験できる博物館がある。オーディオガイドは日本語に対応しているため、言語の心配なく博物館の展示と解説を楽しむ事ができる。

ビートルズが実際に使った楽器や、ジョンレノンが愛用していたメガネなどの展示がある。

リヴァプールは海に隣接しているだけあって夕方ごろから気温が下がり寒くなってくる。それで風邪をひいた。

喉に違和感を感じ始めたのはスーパーで買った安いベーグルをホテルで食べたあたりからだったので、最初はパサついたベーグルのせいで喉の水分が奪われたのだと思っていた。

しかし寒気、鼻水など風邪の症状が出始めた。

もしかしたら、ベーグルを食べて喉が乾燥するということがなければ風邪をひかなかったかもしれない。ベーグル恐るべし。

風邪薬はネットで一定の支持率を持つパブロンゴールドを持ってきていたのでそれを服用した。初めての服用だったが評判通りの効果で、ダルさや鼻水などの症状が抑えられたため通常通り活動する事ができた。その代わり風邪は長引き、結局、フランスのパリに着く頃まで続いた。

リヴァプールからロンドンに戻り再びヒースロー空港でマドリード入りをしたのだが、次の日にロンドンの地下鉄で爆破未遂事件みたいなのがあった。煙が出てたとかで爆発自体はなかった気がする。

ヨーロッパではテロの脅威から、観光スポットの入場時のセキュリティチェックは厳しめ。バックの全てのポケットを開き、探知機を入れて中を確認する。そのため大抵の観光スポットは長蛇の列になっている。ポケットがたくさんあるバッグはセキュリティチェックのたびに全てのチャックをひらなかければならずとても面倒。

ヨーロッパはポケット少なめのバッグでいこう。

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