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【タイ】寝台列車の乗り方

タイには寝台列車が走っている。列車の長旅は旅の風情を味わう最高の移動手段の一つだ。タイに行くなら1度はチャレンジしてみたい。

そこでタイの寝台列車がどんなものなのか、乗車回数3回の自称寝台列車マスターの僕がお教えしよう。1等寝台と2等寝台があり、ここでは2等寝台について扱う。

運賃

バンコク〜ノーンカーイ間、新型上段、898バーツ。

距離によって変わるが、例えばメジャーなバンコク〜チェンマイ間の移動は800〜1000バーツほど。上段と下段、新型と旧型で運賃は異なる。下段、新型の方が高い。

バンコク〜チェンマイ間の鉄道、寝台列車の運賃や時刻表はこちら

座席

二人が向かい合って座るタイプ。上段と下段の人が向かい合う。この座席が後で下段のベッドに変形する。

ベッドメイキング

寝台列車名物の一つ、ベッドメイキング。乗組員が現れ、一つ一つベッドメイキングしていく。

下段は先ほどの向かい合ったシートを変形させてベッドを作り、上段はベッドを壁から下ろす。かなりのスピードで次から次へとメイキングしていく姿は圧巻。シーツ、枕カバーは洗濯済みの綺麗なもの。

手際の良さが要求されるので僕には向いていないと思った。

ベッドメイキングが行われるタイミングは、始発駅発車から20〜30分後だったと思う。

寝心地

はっきり言って抜群にいい。

チェンマイにはバスで行ったこともあるが、バスとは違い完全に横になれるので疲れることがない。その上カーテンで個室状態になる。ベッドの柔らかさも一晩なら十分なレベルで枕もあり快適そのもの。

ベッド、枕、個室ということ無し

エアコンの場合、カーテンを完全に閉めると暑くなるのである程度は開けておいた方がいい。少なくとも下段は簡単に取り外しできるホック式なので、いくつか外して空気の通り道を確保しておこう。

上段か下段か

快適さは下段。運賃は上段の方が安い。

上段はいちいち登ったり降りたりするのが煩わしい。また、カーテンレールの隙間から蛍光灯の光が差し込んでくるのでカーテンを閉じても眩しい。これが上段が安い理由だと思う。

反対に、下段にはこれらのデメリットがない。ただし、盗難の危険は高くなる。(盗みを働くとき、盗みやすい下段を狙うだろう)

個人的にはデメリットを踏まえても下段がおすすめ。

トイレや歯磨きがすぐ行けて便利だし、光をシャットアウトして快眠できる。

デメリットも、カーテンを閉めておけば誰かが開ければわかるし、寝台車両は他の安い座席やバスより料金が高いので、ある程度お金とモラルを持った人たちが乗ることを考えるとあまり問題にならないと思うからだ。

新型・旧型の違い

寝台列車には新型と旧型がある。赤が新型で青が旧型。旧型はボロいが新型は綺麗。

旧型はコンセントと読書灯はない。カーテンを閉めると暗いし、電子機器のバッテリーも心配。

新型には待ちに待ったコンセントと読書灯つきだ!明るいので本を読んだり何かするのに便利だし、コンセントで移動中もしっかり充電できる。正直言って感動した。

以下、若干下品なので食事中に読むには注意してほしい。(トイレ事情の話、写真あり)

最も異なるのはトイレ

旧型は穴が空いていて路線上に垂れ流し。トイレ自体も老朽化でボロく、汚い。ペーパーはないので忘れず持参しよう。(残念ながら写真はない)

新型は吸い込みタイプ。飛行機と同じように、ごく少量の水と凄まじい吸引力で処理してくれる。新型なので綺麗なところも安心。ペーパーもある。

わざわざ一眼レフで撮影した
飛行機と同等の設備。
超綺麗。ペーパーもある。ただしウォシュレットはセルフのシャワータイプ。

旧型を経験した後に新型を経験するとトイレクオリティの高さに感動すること間違い無し。

値段は、新型は旧型に比べて200バーツほど高い(約700円)。これだけのクオリティの高さならば仕方がないことだ。

表にまとめるとこんな感じ

新型旧型
車内○新型なので綺麗△年季が入っている
トイレ○綺麗、最新△汚い、原始的
ベッドの設備○コンセント、読書灯△なし、寝るだけ
値段△高め○安め

食堂車

タイの寝台列車には贅沢にも、なんと食堂車両がついている。

旧型しか利用したことはないが、出来合いの弁当やおつまみを買うことができる。値段は180〜190バーツとかなり強気。日本円にすると700円近く、かなり高いと言わざるを得ない。

参考までに、屋台やフードコートで食べると一食大体40〜60バーツ。2品頼んでも100バーツくらいだ。メニュー自体は少ないのでこの他におつまみなどがあるくらい。

少々高いが、せっかくなのでチャレンジしてみた。

今回食べたのはセットG。車内は案外揺れが激しいので汁物はこぼれないか心配だった。

揺れが激しく、こぼれそうになるので早めに食べたいところ。しかしレンチンで熱い。火傷に注意!

味は、特別美味しいわけではないが普通に美味しいくらい。写真には無いがマンゴージュースも付いている(メニューのオレンジのボトル)。結構美味しかった。

旧型の食堂車はエアコンがなく、窓が開きっぱなしで風が吹いている。

夜の風に当たりながらタイの寝台列車の食堂で出来合いの弁当を食べる。これはなかなかアリではないだろうか。旅の思い出としては悪く無い。


まとめ

タイの寝台列車についてまとめた。寝台列車の素晴らしさ、クオリティの高さがわかってもらえたと思う。また新型と旧型の違いもわかったと思う。

ベッドで横になれる、ベッドメイキングなどの要素がバスや飛行機には無い楽しみだ。

新型に比べて旧型が悪いかのような印象を与えてしまったかもしれないが、寝台列車のワクワク感はどちらも変わらないし新型は旧型より200バーツほど高いので値段と相談して好きな方を選ぼう。

是非とも一度は寝台車での旅を満喫してほしい。

新型か旧型かは時刻表で変わるので乗りたい路線について調べよう。↓

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