スミソニアン国立自然歴史博物館
ワシントンDCのスミソニアン自然歴史博物館についてお伝えしよう。
世界最大の博物館と美術館の集合体であるスミソニアン協会の1つで、化石、鉱物、自然、生き物など地球そのものの展示といったとこと。コレクションの数は膨大で回るのに3時間は欲しいところだ。なんといってもすべての展示が無料なのがすごい!
ユースホステルでたまたま一緒の部屋だったアメリカ人の中年男性と回ることになった。
屈折して反対側のものがさかさまに見える。
1番の見どころであるホープダイヤモンド
45.52カラットの世界最大級のブルーダイヤモンドだ。カラット(carat)は宝石の質量を表す単位で、200mg=1カラットである。したがって約9.1gとなる。
ホープダイヤモンドの変遷は、
9世紀頃、インド南部のデカン高原にあるコーラルという町を流れる川で、農夫により発見される。
- ?―ペルシア軍のインド侵攻の際ペルシアに渡り、軍の司令官が国王に献上する。
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- 農夫はペルシア軍に殺害される
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- 司令官は親族のミスが理由で処刑
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- 国王は謀反で殺される
- フランス時代
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- ルイ14世が宝石を入手した頃からフランスの衰退の一端の兆しが現れ始めた。ルイ14世以降のフランス経済は停滞し、フランス革命の原因となっている
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- ルイ15世は天然痘で死亡
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- ダイヤの持ち主となったルイ16世と王妃マリー・アントワネットは、そろってフランス革命で処刑された。ちなみにマリー・アントワネットの寵臣ランバル公妃は、このダイヤを度々借りていた。ランバル公妃は革命軍によって惨殺された
- 1792年の窃盗団は出所を不明にするためカッティングさせた後、アムステルダムの宝石店に売り飛ばす。
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- 宝石商の息子がダイヤを横領し、宝石商はそのショックで死亡
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- 盗んだ息子も自殺
- ホープ家の手を離れたあとの所有者
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ホープダイヤモンド
世界最古の絵文字?
剥製から
化石まで
異常なほど膨大なコレクションなので事前の予習は必須。何も知らずに行ったら4時間くらいかかった。それでも哺乳類のコーナーを回れなかったくらいだ。予習していれば絶対に外せない場所や、あまり興味のないところはスルーもできたりして効率よく回ることができる。一緒に行ったアメリカ人が英語の解説をしていたのもあるが。ちなみにほとんど聞き取れなかった(笑)。
スミソニアン国立自然科学博物館は半日潰れるほどの質、量を持った博物館だ。一通り回ることで地球の歴史を追体験したかのような感覚を得られ充実した1日になることは間違いない。事前の予習をして効率よく回ろう。